自立を目標にライフプランを立てる女性

女性のライフプランの中で、大きなウエートを占めるのが結婚でしょう。日本の現在の初婚年齢は、男性が31歳で女性は30歳となっており、一方1950年代の初婚年齢が男性は25歳で女性が23歳と大きく変化しているのがわかります。高度成長時代は所得が倍増して将来に夢が持てた時代であり、初婚の年齢が早くなっていたのかもしれません。

しかし現在は離婚率の上昇が続き、世界の各国と比較するとまだ低い方ですが、2.9組に1組の割合で離婚が発生しています。核家族化が進み、世帯当たりの子どもの人数も少ないため人口が減少して、少子高齢化で高齢者の割合が高くなっているのが現状です。

雇用面では非正規社員の割合が40%超え、経済状況も日本自体が大きな借金をしているような不安定な状況です。また戦争やテロなどが不安定要因となり、安定した経済力を持っている男性が少なくなっていることから結婚が難しい時代でもあります。

考え方も、結婚して苦労するより1人で生活してキャリアを積み重ね、貯蓄をして好きなことをしながら一生を過ごす方が楽しいと考える人が多くなったのではないでしょうか。結婚してからの負担は大きく、育児の問題や現状の待機児童の不安などを考えると、育児期間のブランクが再就職の妨げになってしまう可能性はないとはいえません。看護師やキャリアウーマンなど自立を目指してライフプランを考えている人が多くなった結果、婚姻年齢の上昇につながってきているのでしょう。